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町ぐるみで動物との共生?

野良猫や野良犬に
やさしい国として知られている中東トルコですが、

特に首都イスタンブールでは、
住民、当局、獣医師らが一体となって

地域動物との共生を目指し、
積極的に保護活動を行っています。


ここ最近では
環境保護と動物支援を
同時に取り組める運動を行っていて

その取り組みの1つが、
路上のリサイクルマシーンです。

使用済みのペットボトルを
リサイクルマシーンの中に落とすと、
野良犬や野良猫、地域の鳥のために餌や水が出てくる仕組みになっています。

回収したペットボトルを
リサイクル業者に売って得られた利益が
そのまま動物たちの餌代となります。

実はイスタンブールでは、
野良犬や野良猫の数が年々増加する問題を抱えていまして
調査によると、17万匹の野良猫と
13万匹の野良犬がいるとのことです。

そして6年ほど前からその支援のために導入されたのが、
路上のリサイクリングマシーンです。

手順としては
リサイクルマシーンに
使用済みのペットボトルを入れると、
下のトレーにドッグ(キャット)フードが
落ちてくる仕組みになっています。

マシーンは、犬・猫用だけではなく
ハトなどの鳥用もあるとのことです。


マシーンは、水のボトルだけでなく、
シャンプーなどのボトルや缶、
ジュースパックなども受け付ける。
リサイクルする費用はもちろん無料です。

この特別なリサイクルマシーンは、
トルコのイスタンブール以外の都市や
イタリア、ギリシャ、ロシア、ブラジルなど
他国にも設置されているみたいです。

ちなみに、マシーンが自治体の負担になることはなく、
維持費や餌代などは回収したペットボトルを
現金化して賄っています。


これにより深刻化している野良犬や野良猫問題が
全て解決とはなりませんが、

少なくとも地域ではこのマシーンによって
飢えた野良の動物を助け、リサイクルもできるという
2つの良い社会行動が同時に行えることから、

大人だけでなく子供たちにとっても
大きな学びにつながると考えられます。

動物病院としても
動物と人間の生活にお互いメリットのある
取組みをしていきましょう。