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有効求人倍率

求人倍率とは、経済指標のひとつです。
有効求人倍率とは企業の求人を求職者で割った数で表すことができ

求職者1人あたり何件の求人があるかを示すものです。

一般に求人倍率が高い社会は、
企業がより多くの労働者を求めており、
つまりそれだけ経済に活気があると考えられる。

例えば10の企業に対して求職者6だったら10÷6=1.66           
   10の企業に対して求職者20だったら10÷9=0.5
のように高ければ高いほど雇用情勢が改善されているということです。 

厚生労働省が2月28日発表した1月の有効求人倍率(季節調整値)は、
前月比0.08ポイント低下の1.49倍と急落しました。

景気の減速やハローワークの求人方式変更の影響で、

求人数が大幅に減少したことが理由とのことです。

1.50倍を下回るのは2017年5月以来です。

ただ有効求人倍率の低下は
今後も続く可能性があります。

新型コロナウイルスによる売上減少により

企業にとっては雇用に関しても、どうすべきかの経営懸念材料になります。

お客様がいなくて、仕事が回れば、現時点で人を雇う必要はありません。

ましてや、今後の見通しを考えても、
人の雇用は最小限に留める企業が多いと考えられます。

例年、行っている求人の募集を控える企業、

試用期間の方には業績悪化のために
雇用契約を結ばない例なども考えられます。

新卒に関しては、コロナの影響で大学生の採用が見送りになってしまったという話もあります。

転職に関しても、今後転職する方も少なくなると考えられます。

現時点で経済悪化の影響で
求人を必要としない流れの中で

転職することは非常にリスクがあると考えるからです。

他にも下記のような影響が出てくると考えられます。

・採用控え
・選考スピード減速
・昇給率低下

大げさに言うほど物凄く影響が出ているわけではありませんが、楽観視は出来ません。

2020年は売り手市場最後の年
新型コロナウイルス騒ぎが起こる以前に、

2020年は求職者が有利な就職・転職出来る最後の年になるなんて言われていました。

今後は、コロナウイルスの影響に加え

働き方改革法案
2オリンピック後の不況
3AIの進歩による人員削減

また、4月からの派遣法改正「同一労働同一賃金」により、
パート、派遣社員、正社員の格差をつけなけばなりません。

採用、雇用に関してもどうすべきかを考える年になると思います

繁忙期の忙しさがないという病院はこういう時にこそ、資格、勉強、
病院のリニューアルなどを取組むのも1つかもしれません。

そして、不況にも負けない、他の病院にはないオリジナル性(専門)の
ある人材を揃えること、育ていくことが今後の要にもなると思います。