中国は犬派、猫派?
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中国は犬派、猫派?
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結論から申しあげますと
猫派の方が多くなってきています。
中国では都市部を中心にペットを飼う世帯が増加しています。
1980~1990年代以降に生まれた
若い世代が中国のペットブームを支えています。
その背景として、
生活水準が向上する一方で仕事のストレスにより
ペットが癒しや喜びを与えてくれる存在になっていることに
加えて、一人っ子政策や核家族化などに伴い“家族の一員”
としてペットを迎え入れる傾向が強まったことなどが挙げられます。
中国のペット市場は3兆円と言われています。
これは日本の2倍の市場です。
イヌ関連の市場規模は同17.8%増の1,244億元、
ネコ関連が同19.6%増の780億元とネコ派の伸びが大きい状況です。
今現在、中国のペット関連の市場規模は日本を抜き、
米国に次いで世界2位になりました。
ただ、中国のペット飼育世帯の割合は2割未満で、
米国の約7割、日本の3割以上と比べてもまだ低いことから、
中国のペット関連市場の発展余地はまだ大きいといえます。
企業の動きとしては、ペット世話代行サービスを手掛ける
中国の新興企業「愛沃派(iwalkpet)」
これまで蓄積したユーザーの利用データなどを基に、
動物病院との提携、ワクチン接種や寄生虫駆除などの
訪問医療サービス分野にも事業拡大を計画しています。
日本のペットフード企業も中国に進出しています。
逆に言えば日本に来ている外国人に向けて
動物病院としてできることがあれば売上を伸ばすきっかけになるかもしれません。
具体的なヒントとして中国語対応できる動物病院など
他の病院との差別化ができるという意味では強みになります。