動物病院のための経営支援ブログ

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メンタリング

新人スタッフが
入社するところも多いかと思います。

メンタルが弱ってしまい
入社してもすぐ退職されてしまっても
困ってしまうかと思います。

そのようなことを
防ぐためにメンタリングを
おすすめします。

メンタリングは
人材育成・指導方法の1つで、

指導・相談役を担うメンターが
新人スタッフや後輩
をサポートすることを指します。
このメンターとメンティーの間には

利害関係がなく、
1対1のコミュニケーションの中で

「教える」のではなく
「対話による気づきや助言」を
与えることで目的を果たします。

メンタリングの目的は、
人材開発においてテクニカルな部分だけを
支援するのではなく、
心理面や思考面もサポートして

主体的な人材を
育成するという狙いがあります。

プロフェッショナルを
育成するには、
技術だけでなくメンタル面も
育む必要があります。

例えば、

従業員に技術やノウハウだけを詰め込んだとしても、

社会人としてのモラルや組織人として
心構えなどが整っていなければ十分とは言えません。


メンタリングでは、

入社まもない
新入社員〜8年目程度のいわゆる

若手社員にメンターが
つくことが大半です。

これは、新しい環境やステージへの適応を
先輩のアドバイスを元に
「より早く・よく良く適応する」
ことが目的だからです。

メンターとして
相応しい人を選別し
ぜひ取り組んでみて頂ければと思います。

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■ [2] 今週の事例
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データ分析に基づいて対策を考える
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2021年1月~10月と
2020年1月~10月のデータ分析をした
1病院様のご紹介です。

コロナ禍で新しく動物を飼い始める方が
増えたことで初診は昨年比1.5倍に増え、
売上も109%UPで伸びています。
一方で懸念点も見てきました。

①初診が増えている
割に混合ワクチン、
予防薬など予防関連の伸びが低い
②重症例が増えている割に検査関連の伸びが低い

それぞれについてさらに分析・検討してみたところ、
原因として以下が考えられました。

①について⇒常に混んでいることから
「病気の診察・治療」は自院、
「予防など簡易的な処置」は
他院というように使い分けされている

②について⇒スタッフ退職による人手不足から、
保定が必要な検査を無意識のうちに避けている

その対策として、

①について
⇒会員制の導入や予防・健診のパック化などで健康な犬猫の囲い込み

②について
⇒検査関連の伸び率鈍化をスタッフ間で共有し、
必要な検査を適切に行うことを意識する

をしていこうとなりました。
できることには限るがあるため、

闇雲に取組みを行うのではなく、
データ分析など自院の状況を正確に把握した上で
取組みを実施していくと、結果に結びつきやすいです。