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今やるべきこと

コロナ渦が続き、不安な環境下だと思います。

昔からあったお店がなくなるということも多々拝見するかと思います。
そんな時だからこそ、

イトーヨーカドーの創業者である伊藤雅俊さんの母の大事な教えである

「お客さんは来ないもの」
「取引をしたくてもお取引先は簡単に応じてくれないもの」
「銀行は貸していただけないもの」
という言葉を思い出してもらいたいと思います。

イトーヨーカドー
昭和20年12月、北千住の中華ソバ屋「たぬき屋」の軒先から
再出発した羊華堂は、お金もない、土地もない、信用もない、
ないない尽くしのスタートだったそうです。

しかし伊藤さんの母は、

「お客さんは来ないもの」

「取引をしたくてもお取引先は簡単に応じてくれないもの」

「銀行は貸していただけないもの」

そのような、ないない尽くしから、商いというものは出発するのだよ、
といつも言っていたようです。

その他にも
「商売とはね、お客様を大事にすること、そして信用を大事にすること、
 それに尽きるのだよ。」

「ご近所あっての羊華堂だから、周りにほこりをたてないように、
 打ち水をしなさい、そして何よりもお客さまを第一に考えなさい、
 お客さまあっての羊華堂ですから。」

「お店が暇な時こそ、いつお客様がいらしても対応できる態勢を整えなさい。」

「お客様に来ていただくことの幸せを心から喜びなさい。」

と口酸っぱくいつも言っていたそうです。

なぜかというと、伊藤さんの母は、

戦争の中で3度店をなくしたそうです。

1回目は1904年 日露戦争のとき
2回目は1923年 関東大震災のとき
3回目は1945年
振り出しに戻るという試練を何度も超え、
不死鳥のようによみがえった経験によって、
強い精神力をつけてこられたのだと思います。

逆境で苦労に苦労を重ねてきた母は、

『お客様は来てくださらないもの』

『お取引先は売ってくださらないもの』  

『銀行は貸してくださらないもの』

それが商売の基本だと経験則から教えてくれたそうです。

だからこそ、一番大切なのは信用であり、
信用の担保は、お金や物ではなく、
人間としての誠実さ、真面目さ、そして何より真摯であること、
ということです。

今はモノが無い時ではありませんが、
今「ある」ものがいつなくなってしまうのか、
今の生活が出来なくなってしまうのでは、

そんなことを考え続けなければならない時代です。
今あるものが突然なくなるのではという
不安はあるかと思います。

ただ、やるべきことの本質は同じです。
今「ある」ものに感謝すること
お客様を大切にし、地道に精進すること

将来を不安に思う今だからこそ、
少しずつ着実に「自分らしく出来ること」を
積み重ねることです。