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DXのための目的と手段

「デジタルトランスフォーメーション(DX)」
という言葉が頻繁にビジネスで
聞くことが多いかと思います。

時代に沿って
DX化をしなければならないというと
そうではなく、

注意が必要なことは、
目的と手段を取り違えないことであり、
DXは手段である、
ということです。

「DXに取り組めば動物医療の問題が解決できる」
のではなく、

「動物医療現場の課題を
解決するためにDXに取り組む」

ということに
注意しなければなりません。

例えば、
医療におけるデジタル化の
代表とも言える
電子カルテの導入ですが、

医者がカルテに記事を記載するだけであれば、
PCよりも紙カルテにボールペンで記載したほうが
早いかも知れません。

電子カルテ導入のメリットは、
その記事記録がネットワークを介して、

「他の従業員に即時に共有できる」
「過去分を振り返って
 容易に検索できる」といった

デジタルならでは
の特徴にあります。

もし、電子カルテを導入する目的が
電子カルテ化そのもの」にあり、

現場の運用効率を考慮しないまま、
不要な機能がたくさん付いた高価なシステムを
導入するようなことがあると、

医療従事者は、
パソコンとにらめっこする
時間だけが増えてしまい、

結果的に現場の
業務効率は落ちてしまいます。

電子カルテはあくまで一例ですが、
DXが課題解決に
取り組むための手段であることを

正しく理解し、
DX化に投資したにも関わらず、

医療機関の課題解決に
そぐわない結果とならないように

注意しながら検討を行うことの必要性は
ご理解頂けるかと思います。